余白のブログ

考えたり、思い出したり

痛い母乳マッサージは疑ってみてもいい

子供が0歳の時は、ほぼ完全母乳で育てていたものの、詰まりやすい体質らしくて、乳腺の詰まりに幾度となく苦しめられた。

あれ、なんかおかしい?なんて思うと、すぐに痛みのある塊ができた。

赤ん坊に吸ってもらうのが良いらしいが、ダメな時はダメだ。

仕方がないので、母乳外来をやっている助産院に通って、断乳後の処理までそこでお世話になった。

 

「母乳マッサージ」で検索すると、激痛だという話が結構出てくるので、びびりながら母乳外来に行ったのだが、痛くなかった。

私が通った母乳外来は「桶谷式」の所で、そこの助産師さんの話では、桶谷式の母乳マッサージは「どんなおっぱいも痛くしてはならない」という教えがあるそうだ。

 

そこで母乳マッサージを受けると、痛い塊も無くなって授乳しやすくなり、母乳礼賛派ではない私でも、母乳っていいかも!とマッサージ直後は思ったものだ。

 

ただ、食事指導や授乳回数、授乳姿勢など、結構細かい指導が入るので、考え方が合わない人も結構いるようだ。

私も細かく指導されるのがストレスだったが、最終的に「やったふりをする」に落ち着いた。

 

例えば、授乳回数だと2時間半〜3時間間隔、で、8〜10回授乳しなさい、と指導されたが、これだと夜が全然寝られない。

実際は、夜は6時間くらいの間隔で1日に6回授乳だったが、助産師さんには「1日8回やってます」と言って、ごまかしていた。

 

あとは食事に関しても、洋食や油物は避けて、和食中心にしなさい、カレーやシチューも油分が多いからダメ、とか色々あったがこれも守っているふりをしていた。

もしかしたらバレてたかもしれないが、私が通っていた所は優しい助産師さんだったので助かったが、スパルタ型の人もいるそうなので、そのあたりはHPや口コミを見たらいいと思う。

 

 

先日、うちのすぐ近所に整体院があり、そこで母乳マッサージもやってると知り、ホームページを見たら、

「母乳マッサージは痛いものですが、子の為には仕方がない」

「この痛みも産みの苦しみです」

というようなことが書いてあって、たまげてしまった。

助産師ではないおばさんがやっているようだったが、第三者が産みの苦しみが仕方がないと言うのは、母親を縛る呪詛なんじゃないか。

誰だって、痛いよりは痛くないほうがいい。

 

痛くなくて、かつ、効果のある母乳マッサージが存在する以上、技術の無さが生むツケを、母乳育児で苦労している母親に回してるようにしか思えない。